【AC6考察】アーマードコアVIの考察の分岐点について
考察で意見が分かれやすいポイント
複数の考察ブログや動画・掲示板(ふたば・あにまん・5ちゃんなど)から、比較的意見が異なりやすい部分を理由付きでピックアップしました
注意点として、考察者の多い少ないは私の見た範囲での大小のため、正確ではなないかもしれません
あくまで、複数の考察者様の間で意見が異なる部分に対するピックアップです
まず、今作に限らず、そもそも物語を読み解くうえで重要な事実を確認したい
ほとんどの創作物において、登場人物の全員が、嘘一つなく隠し事も無い状態で、必要な情報はすべて声に出して音読してくれる・・・などという事はない
一見当然のようだが、見落としがちな事実である。
エアにしろ誰にしろ、他の登場人物全員が主人公(プレイヤー)に伝えていない情報など山ほどあるだろう
特にACシリーズは、あえて様々な考察ができるように説明をボカしているのだから
ドルマヤン随想録の書かれた時期
- |
まず前提として、アイビスの火の後惑星封鎖により合法的な輸出入は途絶えているが、それ以前のルビコンは、新しく発見された植民可能な惑星であり、新資源発見に沸き立つ開拓惑星であった 随想録が、アイビスの火以前に書かれた可能性 この随想録②は、かつてはコーラルが尽きることは無かったという、別の記述『ルビコニアンの糾弾』から、アイビスの火以前の物ではないかという考察もできる
随想録がアイビスの火以後に書かれた可能性
では、アイビスの火以後にコーラルが「尽きることは無い」とセリアが言ったことになり、矛盾が発生しないか?
矛盾しない
このことからエアは、すべてのコーラルの集約した意識というわけではない事がわかる
これらのことから考察するに、彼女ら変異波形はコーラル全体に宿った意思というより、どこか安全な場所に本体のような何かが存在し、散逸したコーラルを使用することは、本体に何のデメリットも無いと考えれば、辻褄はあうだろう
この、コーラルの本体的なものが別にあるという考察はオールマインドの言葉でも推察できる。ミッション「コーラル輸送阻止」では、通常コーラルを『母集団から孤立した個体群』と表現しており、リリースルート最終決戦では「エア、あなたの同胞は我々を受け入れるでしょう」と発言している。目の前に大量の集積コーラルと吸い出されたプラント内コーラルがあるのに、「するでしょう」という予想なのは、目の前の吸い出されたコーラルには意思は宿っておらず、別の場所にエアの同胞、意思を持ったコーラルが複数存在している可能性も矛盾はない。
あくまで例えば・・・だが、コーラルの本流は惑星のマントルや核等、人類が到達し得ていない深い場所に存在し、人類が発見した地表付近のコーラルはそこから滲み出たほんの一部、氷山の一角に過ぎない可能性もある まとめ
前提:ドルマヤンと交信可能になったセリアは人類との共存についてコーラルリリースについて興味を持っていたが、ドルマヤンの賛同は得られなかった 考察①
考察②
ちなみに、オールマインドの捜索能力は、はっきり言って当てにならない。エアの自己申告によると「長い間自分を認識できる人間はいなかった」と言っているため、自我をもってある程度時間が経っているはずであるが、ログ『観測データ:変異波形反応』から、長い間コーラルを観測していたのに、エアの存在に気づいたのは主人公のウォッチポイント襲撃直前である
考察②-2
|
ウォルターの最後のメッセージはすべてが真実か否か
- |
そのままだった場合の解説は、そのままであるがゆえに必要ないと思われる
レイヴンの火ルートと解放者ルートで、捕縛された主人公621にウォルターがあてた最後のメッセージには信憑性に疑問が残るという説について解説したい
ナガイ教授の恐れた破綻と、ウォルターのメッセージで告げられた内容は、果たして同じものだったのだろうか?
以下4つの疑問点について考察してみよう
①メッセージを受け取った時の状況
順番に見てみよう
①メッセージを受け取った時の状況が、メッセージそのものへの信憑性を薄めている
②物語上、つまり世界観の話だが、そもそもコーラルが真空中であれば無制限に増殖可能なエネルギー・質量保存の法則を全く受け付けないような性質を本当に持っているのであれば、そもそも物語中のような状況は生まれていない
ウォルターらオーバーシアー以外の人類がこの特性に気付いていないというのはあり得ない。
通常のコーラルは安全で、一度相変異してしまうと、エネルギー保存の法則を無視した増殖をするというのも考えづらい。いつ相変異を引き起こすかわからない、通常のコーラルよりも、その相変異済みのコーラルこそ制御可能な極少量だけ持ち出され高値で取引されるだろう
つまり、語られていない何かがあるはずなのだ、真空以外の条件か、エネルギーの上限が
③そもそも内容に疑問がある
仮に無限に増殖するとしても限界がある栗饅頭で宇宙は滅びない(←何のことかわからない人はコピペして検索してみよう)
宇宙空間に、自己増殖する可燃物が放り出されたとしよう
その上、実際には恒星の熱線(光と電磁波)と太陽風がある
※注1:これにつてのこれ以上の考察は長くなるので、いったんここまでにして、文末に注釈を追記する
結論として、熱ダメージで誘爆するのが事実であるならば、語られた破綻には疑問が残るという考察者は多い
④賽は投げられたエンドにおいては、事実真空に解き放たれたコーラルは、空間に空いた穴に吸い込まれた、もしくはブラックホール仮説においては、拡散では無く収縮を行った
①~④ つまり、そもそもウォルターが主人公に語った破綻は、全て真実というわけでは無い可能性もあるという事だ。
もちろん、すべて真実という考察者も多い
ちなみに、主人公救出ミッション以降、コーラル焼却の協力者でありオーバーシアーの生き残りであるカーラは、破綻を防ぐために行動を共にするが、破綻の具体的説明をあらためてすることはなかった
___________________________________________________________________
※注:1の追記
一度火が付いた場合に連鎖誘爆すると語られている以上、ルビコンは滅びても、数光年先の別の恒星系への影響は、当然数年後でありそのエネルギーも指向性が無い以上は拡散されているだろう
無限増殖のというのは疑問が残る
この辺りはコーラルが実在しない以上考察でしかないが、どこかで限界を迎えるという考察は説得力があるため、支持する考察者は多い
|
エアの隠し事
- |
エアが自分自身が知性あるコーラルであると明かしたのは、アイスワーム戦後である
それまでの一人のルビコニアンというが嘘というわけでは無いが、都合の悪い情報は秘匿する程度の駆け引きはできるという事だろう
信頼性が高い発言
一方で、他の部分の多くの発言が検証することができない。そもそも主人公とオールマインド以外にエアと会話できる存在がゲーム中に登場していないからだ。
信頼性が低い発言
このルートでエアは主人公に「衛星砲を掌握しました」と告げ、さも呼び出しに応じなければ主砲で撃ち落とすことができるかのような雰囲気を言外に込めることで呼び出すことに成功した エア戦の背景を見るとザイレムから衛星砲へ向かって砲撃が行われているが、衛星砲側からは、リングの端についた副砲で応射しており中央のアイボールから放ったと思われる主砲は発射されていない そもそも2射目を撃つとも言ってない。衛星砲が構造上、連射可能だったかも不明
理由はどうあれ、ブラフだった、もしくは主人公に秘匿していることがあるため、主人公を封鎖ステーションにおびき寄せる必要があったという考察には説得力がある
ひとりのルビコニアン発言も含めて、直接的な嘘よりもミスリードを狙う会話術が得意と思われるが、それだけの知能がある以上、完全な嘘がつけないわけでもないだろう
以上、比較的信用できる点とできない点を紹介した。これをふまえたうえで本題
考察が割れやすい部分
彼女は主人公と交信が可能になった時点で、流暢に言葉を話している。生まれて間もないという事はなさそうだ。
この部分がなぜ重要な考察の分岐点かというと、エアは他のコーラルについて、同胞たちの声が~と言っていたが、具体的な会話内容を話したことは無い。他に会話可能なレベルの知性を持つものがいないのではないだろうかという考察は、エアのこの態度と『長い間~』から続く孤独を連想させる言葉を証拠とする考察者は多い
しかし、実は会話可能な他の知性体がいたとして、エアは馬鹿正直にそれを告げるだろうか?
あくまで例えばだが、コーラル母集団が人類とアイビスの火について調べるために生み出した翻訳装置兼情報収集係…つまり無自覚なスパイの可能性すらゼロというわけでは無いだろう
どちらにしろ、結局作中明言されていない以上、断定できる情報はない 人間が自分の体の仕組みをすべて理解しているわけではないように、エアがコーラルだからと言ってコーラルのすべてを理解しているという説は支持しない考察者が多い
余談:信用度とは別に、エアが『生きる死ぬの概念』を理解しているかには大きな疑問がある。コーラルの焼滅を拒絶していたが、焼かれたコーラルが本当に死ぬのか。彼女の死と人間の死は本当に同じものなのだろうか? |